SMC初学者さん向け復習コンテンツ

- ICT SMC -
2025.04.08
SMC初心者向け教材

Liquidity・FVG・Premium/Discount・OB

SMCにおけるこの4つの概念について、シンプルにチャートに適用して"アルゴリズム脳"で考える例を、SMC初学者さん向けに置いておきます。

以前はX(Twitter)でこの記事のような内容をポストしていたのですが、アカウントが凍結されてしまったので...

解説記事は読んだけど、いざ自分でチャートを見ると、どれをどのように適用して考えればいいか分からない...

という方は、参考にしてみてください。

実際にご自分のチャート上で見てみることをおすすめ。

各概念の基本は他の個別解説記事ですでに読んでいる前提とします。

参考SMC解説記事の"読むべき順番"について

本記事内で書く解釈を「正解」として読者さんへ押し付けるつもりはありません。

あくまでも、

  • SMC初学者さんの「学習のとっかかり」として機能すること
  • 可能な限りシンプルにすること(難しい概念は使わない)

を目的としている点、ご留意ください。

ドル円

▼2025/03/03

15分チャート、週足FVGを埋めに上昇したところまでについて。

ドル円 SMC

▼pwHigh(前週高値)を取りつつ、週足FVGをちょい埋めして下落

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▼Equal Lowを取る

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▲Equal Lowを取るとはつまり、アルゴリズムが既存ロングを狩る & 下落か!?と勘違いさせショートオーダーを誘引し、相対するロングを積んでいるところ。

▼Discount + 4時間足 FVG + 4時間足OB + London Killzoneでサポート
→ 週足FVGを埋めに上昇

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アルゴリズムは、Liqudityを取る・FVGを埋める・Discountでロングを積む...の3原則をキレイに満たした例でした。

▼矢印部分を4時間足で見ると、要素がよりクリーンに見えることが分かります。

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▼ポイント

▼pdLow起点でPremium/Discountを引いている。

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▼pwHighを取ったものの、約3.5pipsと浅い=Shallow Runと考えられる。

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▼Liquidity + FVG + Discount、この3要素にOBが重なっている。(London Killzone内でもある)

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ちなみに、この前日の動きについては以下記事を参考にしてください。

▼2025/03/04

▼1時間足チャート。週足FVGを全埋めのあと大きく反転 → pmLow(前月安値)&埋め残しの月足FVGへ...というのが大きな流れ。

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▼ここにLiquidity + 1時間足FVG + Discount + OBが重なるものの、全くサポートしていない。

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▲"週足"FVGというより上位足の強いレジスタンスの力によって弾かれpmLow&月足FVGを目指している、つまり「BiasはBearishな時、Bullish FVG・OBは効かない」ということがわかる例。

▼週足FVGを埋めるのを1分足などで見ていて、この部分で「上抜けした!上昇継続か!?」とは安易に考えないこと。

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月〜日足FVGを全埋めする→埋めた後も上昇...と見せかけて反対を行くことはよくあります。

▼ちなみに、162円を頂点とした大きなPremium/Discountを引くと、この週足FVGはちょうどPremiumに入り込んだところにある...というのもアルゴリズム的視点では重要。

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つまり、週足FVGを埋める + Premiumでショートを積む=pmLow&月足FVGへ向けて下落...という流れ。

▼pmLowを取りにいくかと思いきや、わずか3.7pips足らずにEqual Lowを形成したところ。

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「週足FVGを埋めて下落してきた」「直下には月足FVGがある」という状況を考慮すると、これだけ見え見えのEqual Lowはショートのチャンスとなる可能性が高く、この場合はOBが価格を押さえつけてpmLowへ下落。

▼日足で見ると、この部分は一般トレーダー的には「とうとうサポートラインを割ったぞ!」というところなので、ブレイク狙いの大量ショートが入ってくる。

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▼上記矢印部分を1時間足でズーム。

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▼続く

▼2025/03/05(水)〜06(木)

▼4時間足Premium FVG埋め→月足FVGをさらに埋めに下落

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▼03/06(木)

矢印部分、pdHighから引いたPremiumにわずかに入り込んでいることがわかる。アルゴリズムはPremiumでショートを積む。

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ゴールド(XAUUSD)

「サクソバンク証券(SAXO)」のチャートをもとにしています。ブローカーによってローソク足の形が異なる可能性があります。

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▼2025/03/03

この下落からの上昇部分について。

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▼週足FVGを半分埋める

日足Sell side Liquidity取る

日足FVGへ向かって上昇

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▲アルゴリズムはLiquidityを取りにいくかFVGを埋めにいく、この2つしかしない...というのがよく見える例。

▼同じ15分足で少しズーム。
03/03のLondon Killzoneで、Sell side Liquidityを取りつつ1時間足FVGを全埋めして反転(微妙にFVGの埋め残しがあった)。

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▼Discount FVGで反転。

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▼NY Killzoneで、Discount FVG + OB
→ 日足FVGへ上昇

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▼2025/03/05

▼なぜここへ向かって急落 → pdHighへ向けて急反転したかというと...?

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・・・「日足」チャートを見て考えてみてください・・・

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▼日足Immediate Rebalanceが発生したため。

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▲Immediate Rebalance直後からpdHighへ向けて一気に駆け上がっている点に注目。

▼このEqual Lowをアタック=アルゴリズムが既存ロンガーを全員狩り取っているのももちろん大きなポイント。

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このEqual Lowには大量の売り注文(ロング損切り・ブレイク狙いの新規ショート)があるところ。アルゴリズムはそれを利用してロングを積む → pdHighへ...という流れ。

▼あわせて、pdLowから引いたDiscountにしっかり入りこんでいるのもポイント。

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「アルゴリズムはDiscountでロングを積む」という原則。

▼03/06(木)

▼1時間足Premium FVGを埋めて下落

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▼pdLow + 1時間足FVG(埋め残し) + 1時間足OB @London Killzone
=急反転

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▼OBをタッチした部分を1分足で拡大。精度に注目(誤差-0.8pips)。

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▼pdLowを割ったところで「ブレイクした!」と考えた一般トレーダーの大量ショートが入ってきたので、アルゴリズムはロングを楽に積むことができたところ。

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  • pdHigh・pdLow(前日)
  • pwHigh・pwLow(前週)
  • pmHigh・pmLow(前月)

これらは重要なLiquidityなのでかならず毎日・毎週・毎月チェックする。

▼参考

SMCにおけるLiquidityの基礎:前日・前週・前月の高値/安値の重要性

▼03/07(金)

▼15分足で見ると、Discountにポッカリと空いたFVGがサポート(Asian Killzone開始直後)。

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▼pdHighを取ると見せかけて取らずにEqual Highを形成

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▲このEqual Highへ近づくにつれ「ブレイクするか!?」と期待した一般トレーダーのロングが大量に入ってくるところ。

▼アルゴリズムはそう簡単にロンガーを儲けさせるつもりはないので、いったんDiscountへと価格を突き落として既存ロングを全員焼きつつ、アルゴリズム自身はDiscountなのでロングをしっかり積んでからターゲットのEqual Highをアタック。

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▼03/10(月)

▼この下落部分について。

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▼まず、この赤枠部分はアルゴリズムにとって「Premium=売った方が得」なゾーンだったところ。

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▼Premiumでショートを積み上げたアルゴリズムは、どこを目指すか?

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▲Discountでした。

▼7日(金)でこの高値を更新したところは、一般トレーダーの多くが「安値・高値切り上げ=上昇継続だ!」とテンションMAXになったところであり、それはつまりアルゴリズムにとってはショートをカンタンに大量に積みまくるに最適なポイント。

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▼15分足で拡大
7日(金)にBuy side Liquidityを取ったあとは、下落→Premiumでショートを積む→下落→Premiumでショートを積む→下落→Discountへ

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つまり、Buy side Liquidityを取ったことで、アルゴリズムのbuy programからsell programへ明確に切り替わり、Bias=Bearishになったことが分かる。

▼その後

(Sell side Liquidityを取ってロングを全員退場させたあと)アルゴリズムはDiscountでロングを積む→pdHighへ向けて一気に上昇。

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▼この部分を5分足で拡大。

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▼Equal Lowなので、再度アタックしにくるのでは...?と考えたくなるところだが、そうはならなかった。

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▼「Equal Lowが形成された状況はどうなっているか」の文脈をよく考える。
まず、ここはSell side Liquidityを取った(=レンジを下抜けした)ので、一般トレーダーの「下抜けしたぞ!」ショートが大量に入ってくるところ。

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▼アルゴリズムは、ここをDiscount=お買い得ゾーンと認識している。大量に入ってくるショートオーダーを利用して、アルゴリズムはこれまでに積んできたショートを利確しながらロングを積むところ。

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▼そのため「アルゴリズムがロングを蓄積しようとしているところ」で「このEqual Lowに向けてショートを狙う」のはリスクが高い状況と考えられた。

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▼03/14(金)

▼2956ドルを超えたところ。

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▼ここであらためて週足を見てみると、
FVGを埋める→Buy side Liquidityを取りにいく...といういかにシンプルな値動きであるかが分かる。

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▼再び4時間足
1. 週足FVGを半分埋める
2. Shallow Runを形成(=Equal High)
3. Sell side Liquidity取りつつDiscountでロングを積む
(ここで既存ロングは全員退場 + 焦ったショートが流れ込む)
4. Shallow Runをアタック

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▼03/25(火)

▼週足immediate rebalanceが発生。

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▲週が明けた月曜日の時点で、週足チャートをチェックしてこのラインを認識していることが重要。

▼5分足
週足immediate rebalance

Equal High形成

discount FVG(埋め残し) @Asian killzone(=ロングのチャンス)

Equal Highをアタック

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▼03/27(木)

▼1時間足
pwHigh(前週高値・過去最高値)を更新した部分について。

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▼5分足で拡大
NY Killzone開始後、pwHighを取らなかった & クリーンすぎるEqual Highが残したまま下落していった点に注目。

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Equal High=アルゴリズムの格好の的=アタックされやすい。ということは...

▼たとえばこの時点でどこまで落ちるかは一旦置くとして「pwHighがターゲット、つまりBullish」というBiasを持ち続ける。

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▼結果的に、NY Killzone内で、1時間足FVG埋め + OBで急反転 → pwHighへ

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▲1時間足で見ると「どう見てもここにしかない」というクリーンなOBを見つけられる。

▼しかも、ここはpdLowを起点にPremium/Discountを引くと、ちょうどDiscount(ほぼEquilibrium)になるところ...というのもポイント。

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▲つまり、Discount + FVG + OBの3つの基本要素がNY killzone内でしっかりと重なるところ。精度の高さに注目。

▼04/07(月)

▼日足のImmediate Rebalanceが発生し、強く反転&下落。

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▼加えて、ここはpdHighを起点にPremium/Discountを引くと、ちょうどPremium(ほぼEquilibrium)と重なるのも大きなポイント。

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