【体験談】SMC学習開始から30ヶ月で見えた光と闇

SMCを2年半学習しても稼げるようになっていないトレーダーがここにいる
でも、「稼げるかもしれない...」という光が見えてきたことも間違いなく事実。
マーケットは自分の味方、最大の敵は自分自身。
2022年11月、ICTのYouTubeチャンネルに出会う
↓
本記事公開時点、2025年5月。
SMC学習開始から2年半、30ヶ月が経過。
デモトレードを(いったん?)卒業→リアルトレードに移行し、↓トレーダー人生の中で大きな経験をしました。
- 「トレードって、マジで稼げるのでは?」という光を見る経験
→ 5万円原資に50万まで"安定的に"増やせた - でも「稼ぎ"続ける"のって、マジで難しいのでは?」という闇を見る経験
→ 50万から11万円に減らした
日本で純粋にICTのYouTube解説動画のみを教師として学習を継続しているトレーダー見習いの体験談はおそらく存在しないし、
SMC=カンタンに稼げる的な怪しい情報が流布される中で、
「いや...本家ICTの動画を見てる俺、めっちゃ苦労してるんですけど...難しいんですけど...」というアンチテーゼ記事があってもいいかな...と思ったので、30ヶ月とキリもいいし途中経過を残しておきます。
記事後半には、30ヶ月の経験の蓄積から初学者さんへできる助言的なものも載せました。
「稼いでないことを公言しているやつのSMC解説記事に価値なんてあるのか?」
という批判はごもっとも。
ですが、プロフィールや他記事にも載せている過去の自分のXポスト(現在凍結中...)引用のとおり、
#FX
フォロワーさんが増えてきたので再度書いておくと
自分はTradingViewデモでICT SMCのトレーニングをしている段階の者です🙂
「SMC本家ICTの動画でSMCを学習中の日本人が日本語で発信すること」に意味があるかも?との考えでポストしてます😌https://t.co/E5LHilMuAQ— Yuki📈|ICT SMC Trader (@YUK1_WORLD) April 28, 2024
ということを以前から公言しており、これが自分の発信ポリシーなので、あとの判断はお任せしますm(_ _)m
ー もくじ ー
ICTのSMCと出会うまで〜現在までの道のり
▼2021年6〜8月頃
(まだICTを知らないころ)
ビットコインでデイトレードを始める
参考記事ビットコインのテクニカル分析を勉強しようと思ったキッカケ
▼2022年8月頃
稼げるようになる道すじが1ミリたりとも見えずに絶望する
参考記事【体験談】ビットコインデイトレード始めて1年経過。泣きたい
▼2022年10月頃
ニセモノSMC YouTuberたちに出会い学習するも「こいつら全員好き勝手デタラメ言ってね...?」との疑いが晴れず、何一つ納得できずに学習断念
▼2022年11月
ICTがSMC元祖と知り、「ICT Mentorship 2022 >>」で学習開始
動画を1つ見ただけで「これはスゲーかもしれない」と衝撃を受ける
過去の知識を全て捨て、SMCで分析開始
▼2022年12月〜2023年9月
デモトレード開始も、ひと月もプラスにならず...
開始から10ヶ月以上「動画を見て知識をインプットするほど、やればやるほど分からなくなる状態」に苦しむ
▼2023年10月〜2024年3月
半年間、デモトレードでプラスを継続
「何か分かってきたかも?」という実感がようやく芽生え始める
▼2024年6月〜8月
SMC学習開始以降、初めてFX(ドル円等)リアルトレード開始
10万円を原資スタートで一方的に3万まで減らし大敗
▼2024年9月〜2025年3月
再びデモトレードへ戻す
FXだけでなくゴールドでデモトレード開始
▼2025年4月
「見るのはゴールドのみ」と決め、5万円を原資にリアルトレード再開
▼2025年5月
トレードの光と闇を経験する(これは後の章にて)
ここでSMC初学者の方に注目してもらいたいのが、上記オレンジ太字にした部分。
「知識ゼロからでも理解できるように分かりやすく作られた、本家ICTの解説動画という最高の教材」をもとに学習している人ですら
- 1つ1つの概念については理解しているし、スゴさも実感している
- だが、それら全てを実際に組み合わせようとすると何がなんだか分からなくなる
- ...という状態が10ヶ月以上も続いている
という点です。
SMCがダメならトレードはあきらめようと考えていた中で、学習の出だしは感動したものの、ICTの動画を見続けてチャートを見続けても、デモですら勝てるようにならない...
正直この時期は地獄でした。
なので、ICT以外の情報源を参考に日本語でSMCを学習しており、かつまだ3ヶ月目とか半年とか1年くらいのかたが
SMC、わかんねーよ...
と嘆きたくなるのは当たり前のことかな、と思います。
ICTは動画の中で、
SMCはカンタンじゃねーぞ?
1年やそこらでアルゴリズムが分かるようになると思うなよ?
向いてないやつは徹底的に向いてない、トレードやめた方が幸せなやつもいるからな?
と、SMC初学者に対し繰り返し警告している現実は受け止めて「SMCは難しいから初学者の自分にはまだ分からなくて当然」くらいに考えたほうがメンタルに良いです。
「SMCなら90日で専業トレーダーに!」といった、SMCがあたかもカンタンに稼げるようになる魔法の手法のように宣伝する情報商材屋がいるので勘違いしているかたもいるかもしれませんが...
(むしろ分からず苦しんだ期間が"たった10ヶ月"で済んだ自分はまだラッキーだった可能性あり)
なぜSMCに惹かれたか?SMCが解決してくれた悩み
- 線だらけで複雑なチャートが、シンプルになった
- 「どのラインを信じればいい?」から「アルゴリズムを信じればいい」への転換
▼こちら、今となっては黒歴史である、SMCを知る以前のぼくのビットコインチャートです(2022年3月頃)。
横のライン・斜めのライン・インジケーターのぐにょぐにょラインが文字通り入り乱れるこのチャートで真面目に分析していました。
値動きを理解するためにとにかく縦横無尽にサポレジを引きまくり、結果「どれを信頼すればいいんだよ...これ、ギャンブルと何が違うんだ?」と途方に暮れていたのです。
▼一方、SMCを学習したことで、これだけで値動きが理解できるようになりました。
もちろん細かい要素を追加しようと思えばできますが、「なぜこのように動いたか」を解釈するのにこれ以上は必要ありません。
「価格は100%アルゴリズムが操作している=アルゴリズムが認識するものだけを知ればいい=それ以外は要らない」ということを知ったとき、
「俺が求めていたのはこれだ...!」と脳天に稲妻が落ちたのでした。
SMCは「斜めのラインが存在しない」というのが良いですね。
ビットコインをトレードしていた当時、
もっとシンプルに考えてぇ...
でも、俺には「どのラインがより重要でどのラインが重要でないか」が判断できない...
いっそもうトレードやめるか...
と限界まで悩んでいたところで、神の啓示のごとく現れてくれたのがICTのSMCでした。
もし、一番最初にSMCに出会っていたら「SMC...よく分からんな」「アルゴリズム?そんなんウソだろ」と思って切って捨てていた可能性もあります。
複雑になりすぎる自分の分析に嫌気がさしていた、という状況で「もっとシンプルでいいんだぜ」というICTの動画に出会ったからこそ自分に強く刺さったのかもしれません。
学習中に決意した3つのこと
- 「師はICTの動画のみ」として、他人は一切参照しないこと
- 過去チャートから学習すること
- 「ICT Mentorship 2022」の知識だけで稼げるようになること
▼決意1:師はICTの動画のみ
- ICTの動画だけを情報源に独学する
- 他人の先出し分析は全て視界から排除する
"SMC"というものを知った当初は、海外のパクリSMC YouTuberたちの動画で学習していました。
ICTを知ってからはパクリYouTuberの意味不明な解説にはうんざりしていたので、他の誰が何と解説していようとも、ICTの解説を唯一の正として吸収することを決意。
そして「SNSなどで他人を分析をフォローすること」もやめました。
SNSでは「なんか凄そうな人」がたくさんいて、先出し分析とその根拠を投稿していますよね。
ぼくは以前、そういった方のポスト・動画を見て参考にしていましたが、
なんだよ!全然違うじゃねーかよ!
あっぶね、自分の分析の方が正しかったわ
...と思った経験は1度や2度ではないことから「他人の先出し分析って見る価値なくね?むしろ有害じゃね?」と悟ったこと、
そして、動画内でICTの「他人のチャートから学ぶな、過去チャートから学べ」という言葉もあり、
X(旧Twitter)でフォローをゼロにし自分の一方的発信だけにして、YouTubeチャンネル登録も全て解除しました。
もともとぼくは「人と一切関わらずにお金を稼げる可能性のある唯一の世界」に夢を見てトレードを始めたにも関わらず、他人の分析に自分のトレードが左右されるのはおかしな話だ...と気付いたのでした。
ICTは「他人の分析に依存すること」を強く厳しく非難しており、
- 過去のローソク足の動きからアルゴリズムの意図を学習すること
- そこから導き出される自分の分析"だけ"を信じること
この2点を強調しています。
もし他人の先出し分析に自分の分析が惑わされていると感じるかたは、見るのをやめてみると良いのかもしれません。
(他人の"過去分析"から学びを得るのはアリ)
▼決意2:過去チャートから学習する
ICTがMentorship 2022の動画の中で初学者に命令する学習方法はシンプルです。
過去チャートから、アルゴリズムの意図を追え。
「すでに起きたこと=アルゴリズムの足あと」
これを解釈する経験値を積むことによって「将来、高確率で向かう先」が見えるようになってくる。
このようにICTは「過去チャート・過去のローソク足こそ最高の学習教材」と考えます。
他人がどう考えているか?
"カンタンに稼げる方法"を教えてくれる有料教材がどう言っているか?
こんなものは関係ないわけです。
ICTの動画 + 過去チャートさえあれば稼げるようになる
これをぜひ証明したいな...と考えました。
▼決意3:Mentorship 2022の知識だけで稼ぐ
ICT Mentorshipは、2022→2023→2024→2025...と年を越すごとに増えています。
正直、動画の再生リストを見ただけでモチベーションが下がるくらい、めちゃくちゃたくさんの動画があります。
が、ICTは2022の動画内でこのように↓言っているのが初学者さんに朗報。
ICT Mentorship 2022が最も基礎で、最もカンタンで、これだけ知っていれば稼げるようになる。
他には何もいらない。
もし俺が「知識ゼロからやり直して1つだけ選べ」と言われたらMentorship 2022を選ぶ。
ということは。
日本で"ICTのSMC"を実践している人はかなり少ないことを考慮すると、
ICT Mentorship 2022の"最低限の知識"で稼げるようになったら、
それは後学のかたにとっての「どれくらい学習すればいい?どこまで知ればいい?」というSMC学習の1つの具体的指標になるのでは?
と考えたのでした。
これを根拠として「ICT Mentorship 2022を中心にした基礎を解説する」というのがぼくのブログ発信のベースになっている...というわけです。
ちなみに:
ICT Mentorship 2023があまりに難しすぎた...というのも、2022だけで稼げるようになりたいと考えた決め手でした。
SMC学習開始から30ヶ月で見えた闇
2025年4月から「5万円」を原資にゴールドのリアルマネートレードを開始。
まずは、ぼくが1ヶ月半後に経験した「闇」から。
"稼げる"と"稼ぎ続ける"は全く別モノだという強烈な実感
5万を原資に右肩上がりに52万円の利益を出した後、たった2日でマイナス46万円...。
アカウント57万(利益52万) → 11万(利益6万)に激減させました。
(▲証券会社管理画面でダウンロードした取引履歴をインポートした自作アプリ画面です)
上図の曲線を見てもらうと分かる通り、5月20日(火)に過去最大の利益を記録しています。
その直後に「調子に乗って超ハイレバ」という、「トレードのド素人かな」というほど分かりやすいヤラカシをしました。
負け続けることでメンタルにダメージを負うことは痛いほど理解していますが、
勝ち続けてもメンタルを正常に保たなければいけないというプレッシャー・トレードの難しさを生まれて初めてこの身をもって感じたのでした...
今までは「そもそもトレードで稼ぐなんて可能なのか...?」という悩みに押しつぶされそうでしたが、
今後は長らく「"トレードで稼ぎ続ける"というメンタルを身につけることは可能なのか...?」という新たな課題にぶち当たり続けそうです。
勝ち続けても一生冷静さを保ち続けるとか、それってホントに人間なのか...?
果たして、ある程度安定して稼ぐ→調子乗って負けるをこの先何回繰り返すことになるでしょうか...。
というか、この後は「負けたあとに立て直せるか」っていう全く別の課題があるんだよな...
稼ぎ始めると"分析より金"になる自分の心
結局メンタルの話にはなるのですが、
2025年4月〜5月末の間、連日ゴールドの価格の向かう先が手に取るように読めて、アカウントがあまりに順調に5万円→57万円になったのを見て「100万も夢じゃないな」と浮かれていました。
資金を大きく減らしたミスが「自信を持って分析した結果、アルゴリズムの意図する方向を読み間違えた」のだったらまだ良かったのですが、
「全く計画していなかったスキャルピングエントリーをろくに分析することなくとっさにしてしまった(しかも超ハイレバ)」という最悪のもの。
ぼくはSMCを学習し始めて"ちょっと分かってきたかな?"となれて以降、チャートを分析すること自体が楽しくてしょうがないといった感じで、
1日中365日チャートを眺めていることも苦にはなりません。
だからデモトレードという直接お金にならないことでも2年以上続けてこられたのですが、
「俺は大金が稼げる可能性が見えた途端、分析を楽しむことは二の次で、金に目がくらんで不合理な行動をしてしまう平凡な人間なのだ」ということがよく分かりました...。
もう一度問おう。
お前はギャンブラーになりたいのか?
それともトレーダーになりたいのか?
トレーダーになりたいです...ギャンブラーは絶対に嫌です...
見えた光
アカウントを増やしたあと大きく減らしたのは事実ですが、一方で"人生初"の大きな収穫もありました。
初めてアカウントを右肩上りで増やす、という貴重な経験
アルゴリズムの意図していることが読めるようになれば、(1ヶ月半とはいえ)安定的に利益を出すことが可能である...という以下図のとおり右肩上がりにアカウントを成長させる経験ができたことは自分にとって大きな大きな前進です。
これは「マーケットの方向性、つまりアルゴリズムの意図が分かる実感が伴っている」ということを意味し、「5万からほぼ右肩あがりで57万(利益52万)」という事実が自分にとってとても重要なことでした。
というのも、
デイトレードというものを2021年8月に始めてから2025年5月まで、一度たりとも「安定的に増やす」という結果を1ヶ月ですら出したことがなかったのです。
ビットコインをトレードしていた最初期は、
3万プラス
↓
10万マイナス...
↓
50万プラス
↓
100万マイナス
のように、グラフにしたらガチャガチャになってしかも結果は大きくマイナス...的な典型的ギャンブルトレードを繰り返してきました。
ICTのSMCに出会う前は、分析方法・自分のメンタル、両方に何の希望も持てない状態。
マーケットは自分を害する敵であり、自分もまた自分の敵でした。
2年半という我慢の期間を経て、SMCという概念の理解を得たことによって自分の分析方法に自信を持てるようになったのは、5万→57万→11万の手痛い損失を経験してもなお、あまりに大きな"救いの光"です。
3歩進んで2歩下がったとしても、1歩進んでいるのは確実。
マーケットは敵ではなくもう自分の仲間であるという可能性を実感しており、あと味方にするのは自分のメンタルだけ。
30ヶ月間、自分の頭だけを頼りに考え続けてきたという自信
この2年以上のあいだ、学習材料にしたモノはICTの動画と過去チャートのみ。
「他人の分析に左右されず、自分が得た知識と経験だけを頼りに自分の世界をチャート上に築き上げること」を夢見て学習を続けてきました。
"ネット上のスゴい人"の分析を気にすることなく、ICTの教えをもとに日々目の前のチャートとだけ向き合えば結果はついてくる
...ということを実感でき始めているのは気分が良く、これもやはり自信につながります。
ICTの教えに間違いなし。
経験から初学者さんへ提示できる助言
「SMC、分からないなぁ...」という初学者のかたへ。
稼ぐことではなく「分かること」を第1目標にする
急がば回れ、は真実。
まず「稼ごうとすることをやめること」から始めてみては。
- リアルトレードをやめる(証券口座から現金を全て引き上げる)
- 過去チャートでアルゴリズムの意図を説明する練習を積む
- エントリーできそうならデモトレードで行う
▼1. リアルトレードをやめる
天才でもないかぎり、SMC初学状態でのリアルトレードは負け続けることが確定しています。
損失が10万→50万→100万と積み上がってしまう前に、今すぐリアルマネーは引き上げることをおすすめ。
ぼくはSMC学習を開始してからほぼデモトレードだったため、この2年半で負った損失は去年のわずか7万円で済んでいます。
デモトレードで10ヶ月は負け続けたので、その期間にリアルトレードをしていたら確実に100万円以上は失っていた自信があります...
SMC学習では「アルゴリズムの原則を理解し、それをチャートから読み取れるようになること」が最優先にすべきところ、リアルマネーが絡むと「とにかくエントリーして稼ぎたい」という気持ちが先行しがち。
それではアルゴリズムの理解はいつまで経っても進みません。
「稼ぎたい気持ち」と「SMC(アルゴリズム)を理解したい気持ち」は明確に分離する必要があり、さらに後者を優先させる必要があります。
▼2. 過去チャートでアルゴ意図を解釈する
具体的には以下記事に書いてあるようなことを毎日繰り返すことです。
キャプチャを取り、キャプチャに対して「アルゴリズムはこの原則にこのように従ってこのように動いている」という後付け解釈を積み上げていくのです。
ぼくは、上記記事以外にも自分の手元のアプリにキャプチャ+アルゴ解釈ログを残しています。
これは地味でつまらない作業です。
ですが、希望する大学に受かりたい受験生はひたすら過去問を解く経験が必要なように、
SMCで稼ぎたい人は、アルゴリズムが「俺の動きの意図を読めるか?」とばかりに問うてくる問題を過去チャートからひたすら読み解く練習を積む経験が必須...というわけです。
過去チャートでアルゴリズム意図の解釈ができなければ「将来アルゴリズムがどう価格を操作するか」を予測することは不可能だと理解しておくこと。
▼3. エントリーはデモ口座で
過去チャート検証を繰り返すなかで、「Bias=Bullishだな?だったらこのDiscount FVGでロング!」という未来のチャンスが見えるようなときは、デモ口座でエントリー。
デモ口座は勝っても何の利益にもなりませんが「アルゴリズムの意図が読めた」という達成感は確実に積み上がっていきます。
・・・
これら1, 2, 3は全てICT Mentorship 2022の中でICTが教えていることでもあります。
TradingViewなら「Paper Trading」という機能でカンタンにデモトレードができるのでおすすめ。
難しい概念は忘れる
- Balanced Price Range(BPR)
- Break Away Gap
- Measuring Gap
- Inversion FVG(IFVG)
- Mitigation Block, Propulsion Blockなど派生OB
- Silver Bullet
- ...などなど
誰か、この概念の定義とか意味とか使い方をしっかり解説してほしい...
と思ったものが上記リストにあれば、それは今すぐ忘れてOKです。
なぜ忘れてOKか?
「ICT Mentorship 2022に登場しない」から。
ICT自身が「2022の内容だけでアルゴリズムの本質が理解できて稼げるようになる」と明言している以上、2022に出てこない上記用語を知る必要はない、ということです。
ICTから「忘れてヨシ!」とお墨付きを得ているようなもの。
初学者にとって、基礎を疎かにした状態で中途半端に難解な概念を知ることは有害である...とすら言えます(実体験)。
BPRをちゃんと理解すればもっと勝てるようになるのでは?
Inversion FVGをちゃんと理解すればもっと勝てるようになるのでは?
"新しい概念"をもっと知れば知るほど勝てるようになるのでは?
...というのは幻想です(実体験)。
余計なことを知れば知るほど複雑になっていくだけ。
むしろ、
あ、それ知らなくていいんだ
難しいこと・本質的でないことに脳のリソースを割かなくていいんだ
...という朗報と捉えてみてください。
Liquidity・FVG(不均衡)・Premium/Discount、この3つの概念(厳密には、Killzone(時間)の概念含めて4つ)がアルゴリズムの本質であり、
この3つ(4つ)の概念に注目することに多くのリソースを割くことです。
ちなみに:
2024年初期の頃にぼくのXアカウント(現在凍結中)をフォローしていた人がいたら、
「いや、キミ、BPR・Break Away Gap・Inversion FVGについて中途半端にポストしてたじゃん」と思うかもしれません。
当時は「新しい知識を知れば知るほど良いのでは」と考えてMentorship 2023の動画まで真剣に見ており、何がSMCの本質で何がSMCの枝葉末節かを理解していない頃だったのです...お許しください。
ちなみに:
2年半近くSMCを学習し続けアルゴリズムを理解できる段階になって、ようやくBPR・Break Away Gapの意味・有用性がわずかながらに・ぼんやりと分かってきたかも?というレベルです(初学者さん向けに解説できるほどの理解度も経験値も全然足りない)。
Inversion FVGに至っては、いまだに全く使い所が分からないのでエントリー根拠として考えることはありません。
Mitigation Block・Propulsion Blockについては、一度も分析中に考えたことはありません(定義は理解しているが、ぼくにとっては分析を複雑にするだけの邪魔な存在)。
それでも、アルゴリズムが何を意図して動いているのかは解釈できます。
...と、おそらくICT Mentorship 2022を中心に学習しているとこんな感じになります。
Mentorship 2023の動画でBPR・Break Away Gap等の解説をICT本人の口から直接聞いても納得するのは困難なので、もはや「見れば分かる・解説を聞けば分かる」というレベルの易しい概念ではありません。
いさぎよく後回しして大丈夫です。
トレードするマーケットを1つだけに絞る
2024年に1度ドル円・ユーロ円・ユーロドルといった複数チャートを対象にリアルトレードを始めて、結果10万→3万に減らす大敗を経験しています。
その時に感じた問題は「通貨の相関性が気になってしまい、分析に集中できないこと」でした。
チャートだけ見ると、ドル円もユーロドルもロングに見える...でも相関的にはどちらかが逆になりやすいはずだ...
さらにドルインデックスのチャートを見ると、ドル円は下がりそうか...?
でも必ず相関するとは限らないし...
といったふうに。
個人的に「ドル円、もう分かんねーわ」とさじを投げたくなる日が続いたということもあり、
- その時々でトレードしやすい(=トレンドがはっきりした)商品を見つけるべき
- 初心者はたった1つの商品に集中すべき
というICTの教えを思い出して、「ゴールドだけトレードする、それ以外は見ない」ということを決めました。
稼げるトレーダーといえば、
毎日複数通貨・商品のチャートを監視して、取れるモノは全てサクッと取る
というイメージがあったのですが、稼げない初心者が次のステップのゴールとして設定するにはあまりに遠い理想だと実感しています...
実体験として「ゴールドのチャートだけ見る」と決めてからは、他チャートへの迷いごとがなくなったぶん、分析の集中力・精度が向上した感覚があります。
ちなみに:
ICTが考えた理論に「Smart Money Tool/Technique(SMT)」という、複数通貨/商品のチャートを見て価格相関性を分析に取り入れる考え方があります。
この考え方はICT Mentorship 2022にも多少の解説はありますが、ぼくは"相関性を分析に組み込む"という考え方が壊滅的にヘタクソすぎてキッパリあきらめた...という経緯があります(結果的に、現時点のぼくにとっては正解だった)。
もし複数チャートを見て相関性を分析に落とし込むのが得意・それが武器になると自負するかたは、その感性を磨き続けてください。
本章は「相関を考えると複雑に感じてしまう」と悩んでいるかたへ向けた助言です。
ゴールドのススメ
上記章の続きで、
FXをやってるけど全然分からん...
と感じているかたがもしいれば、
ゴールド(XAUUSD)のチャートを見てみたらどうでしょうか?
という提案をします。
▼提案の理由
▼ゴールドは基本的に右肩上がりで、2022年末からは特にその傾向が強くなっています。
方向が一方的なことが確定しているときほど、アルゴリズムの意図が強くチャートに現れる特性があります。
つまり、
FVGを作りながら強く上昇する
↓
あとになってそのFVGを埋めつつDiscountでロングを積みにリトレースしてくる
↓
ロングを積み終わったらふたたび強く上昇しながらFVGを作り...を繰り返す
...というアルゴリズムの意図が以下のように繰り返し現れることが想定されるということです。

ゴールドの日足チャート
そのため、ゴールドはSMC初学者さんがアルゴリズムの意図を解釈する練習を積むのにうってつけでは...と考えています。
ICTはゴールドをトレードしません。
このススメはICTは無関係で、100%ぼく個人の経験からくる考えである点はご了承ください。
また、当然この先「長期的に見て上か下かどっちか分からん」という状況に突入する可能性もあります。
月足・週足・日足チャートを見る時間を意図的に増やす
他記事でも繰り返し書いているのでいい加減しつこいかもしれませんが...
- 大きな流れを作るのは上位足
- アルゴリズムの原則から考えて、上位足がどこへ向かおうとしているのか?
- これを毎日よく考えるようにすることで、Biasの感覚が少しずつ身についてくる
学習し始めの過去ぼくも含め、SMC初学者さんは日々エントリーチャンスをうかがおうとしてつい1分足〜5分足あたりを凝視しがちです。
上位足の方向性を無視した下位足分析にはほとんど意味がないので、
あえて過去の月足・週足・日足レベルのLiquidity・FVG(不均衡)・Premium/Discountをよく観察する時間を増やしてみることはアルゴリズム理解のためには重要です。
冗談抜きで、重要。
・・・
たとえば、直近に最上位の月足のキーレベルが控えているのにそれを見逃す=致命的な判断ミスを犯すことにつながります。
本記事公開時点での最近だと、ゴールドで05/15(木)に「月足Immediate Rebalance」の発生をトリガーに急反転上昇しました。
この1本のラインを認識しているかいないか、たったこれだけで、Bullishと見るかBearishに見えるかの大きな違いが生まれたと言えるでしょう。
- アルゴリズムは不均衡を均衡しに行く
- アルゴリズムはDiscountでロングを積む
という原則を理解し、
- 過去チャートからImmediate Rebalanceの威力を信頼している
- 過去チャートから「Discountでロングを積んで上昇する」ことを信頼している
というアルゴリズムの挙動への信頼感の醸成ができていれば、
▼Deep Discount(OTE)で「最上位」の月足Immediate Rebalanceが起きる=強い反応があるのではないか?と"カンタンに"予測がつく状況でした。
一般トレーダーの誰もが暴落=ショートを予期するなかで、Deep Discountに向かってショートはハイリスクであると冷静に考えてむしろ急激な反転上昇を予期したロングを待ち構えられた...ということです。
▼さらに、この月足Immediate Rebalanceを認識し信頼していれば、そのあと下位足(1時間足)で確認できるDeep Discount FVGを信頼してロングすることも"カンタン"だったかもしれません。
月足チャートでImmediate Rebalanceのラインを認識しているかしていないかで、見え方が180度変わる例でした。
同様に、月足FVG・月足Premium/Discountの見逃しは致命的だし、週足・日足レベルも同じ。
毎朝、月足→週足→日足→4時間足...のように上から順番に見る習慣とするのがおすすめ。
最後に:ICTが重要視する3つの力
ICTが、動画の中で口酸っぱく教える「トレーダーに必要な3つの力」を、今回の自戒を込めてここへ記しておきます。
▼1. Patience/忍耐力
我慢して待つ力。
価格を追いかけるのではなく、狙ったところを待つ。
分からないときは"期待・希望"だけでエントリーをせず、分かるときがくるまで待つ。
▼2. Discipline/自律力
気分の良し悪しでやることを変えない力。
❌ 勝って気分が良くなってハイレバトレード
❌ 負けて投げやりリベンジトレード
❌ 分からないけどエントリーしちゃう(ポジポジ病)
⭕️ 分析→待つ→狩る→分析→待つ→狩る...やるべきことを冷静に繰り返す
▼3. Longevity/安定的に稼ぎ"続ける"力
1発100万の利益 → 1発200万の利益→ 1発500万の損失 → 1年後:退場
→ ギャンブルトレード
ではなく、
1000円利益 → 5000円利益 → 1万利益 → ... → 10年後:1億利益
→ ビジネストレード
SMC学習30ヶ月経過 まとめ
「ようやく先の見えない長いトンネルの先に出口"らしき"微かな光源を見つけたか...?」という気分です。
とはいえ、
連戦連勝する→気分が高揚する...という"負け確トレーダー"だった頃には経験したことのないメンタル的課題にぶちあたり、それを長期的に制御し続けられるイメージが湧かないので、
ここから「稼ぎ"続ける"トレーダーになれました!」までがめちゃくちゃ遠いのだろうな...とも想像・覚悟しています。
なんだかんだ「トレード/分析をやってて楽しい」っていうのが一番幸せなことなので、
おー、稼げるめっちゃ稼げる
ではなく、
おー、アルゴリズムの動きがめっちゃ分かるめっちゃ面白い
という"初心"でやってたらいつの間にか数字がついてきた...となれたらいいなと。