【SMC練習問題】ゴールド 〜2025年11月14日の動き

アルゴリズムが作る大きな流れをシンプルに考えて理解する、そんな過去分析の練習問題です。
ゴールド(XAUUSD)のチャートで、
4,381ドルの最高値を付けた2025/10月20日(月)へ至るところから、11月14日(金)までの範囲をご自分のチャートで表示してください。

4時間足で見るとこのあたりの範囲
↓この部分のアルゴリズムの動きを分析してください。

▼分析条件
- Liquidity・FVG・Premium/Discount(OTE含む)の3つの概念"だけ"を使ってシンプルに考えること
- 時間足は「週足・日足」だけでよい
この先は分析の一例を載せますが、かならずご自分のチャート上で分析を行ったあとに参照してください。
何もせず先に読み進めても、学習効果がありません。
チャートは「サクソバンク/Saxo」のチャートです。ブローカーによってローソク足が異なる場合があります。
・・・ではスタート!
▼分析の一例
▼先に重要な要素だけチャートに書き出すと、こうなります(日足チャート)。

順番に書いていきます。
▼日足Sell side Liquidityを取る

4000ドルから4400ドル付近まで連日爆上がりするのを見て付いていくようにロングをし、「なんか下がってきたけどすぐ反転するだろ」と損切りを引き延ばし続けたトレーダーをここで焼き尽くしました。
▼週足FVGを埋める

日足Sell side Liquidityを取りつつ週足FVGを全埋めし、結果的にこの上位足FVGが強力なサポートになっていることが分かります。
▼反転→日足FVGを埋めに上昇

Buy sideに生じた日足FVGに注目。「どう見てもそこを埋めに上がっていった」という精度で上昇し、埋め終わったら反転下落。
▼OTE=Deep Discountでロングを積み上げる

分かりやすいように、4時間足で拡大↓

1. 日足Sell side Liquidityを取る
↓
2. 週足FVGを埋める...ここでアルゴリズムは短・中期的にBias=Bullishに転換
↓
3. Bullishなので、アルゴリズムが(Deep )Discountでロングを積んでいる
...という図です。
1, 2があっての3、ということを強調しておきます(単に"Deep Discountだから反転した"というわけではないということ)
以下赤丸OTE部分は、「暴落くるぞ!」とさらなる下抜けを期待した一般トレーダーのショートが大量に入ってくるところ。

▼Premium/OTE 日足FVGへ上昇

Discountでロングを積んだら、そのロングを高値で売って利益を上げるためにPremiumへ向かうのがアルゴリズムの特性。
↑のレンジではまだ一度もPremiumへ到達しておらず、かつ日足FVGも残ったままでした。
ロングを積み終わったアルゴリズムにとって、このPremium FVGは格好のターゲットだった...ということです。
日足FVGを上抜けそのまま上昇継続するかと思いきや、FVG直上はOTE 0.705-0.79(Deep Premium)=超・高すぎゾーンなので「アルゴリズムが売るゾーン」です。
以下、15分足でOTE部分を拡大した図↓

↑ここは、連日の爆上げに釣られて最高値更新を狙った大量のロングが入ってくるところなので、アルゴリズムにとってはこれまでに積んだロングの利確と、新規にショートを積み上げるに最適な場所と考えられます。
▼Discount 日足FVGへ下落

Premiumでショートを積んだアルゴリズムは、Discountを目指しつつ日足FVGを埋めにきた...というところ。
以上、ゴールドにおいてアルゴリズムが作った大きな流れの解釈例でした。
まとめ
アルゴリズムは、
- Liquidityを取りに行く
- FVG(不均衡)を埋めに行く
- Premiumでショートを積み、Discountでロングを積む
...という3つの原則を根本として、
▼日足Sell side Liquidity + 週足FVG埋め・・・これが大きく反転上昇する(BiasがBullishに転換する)キッカケとなったイベントでした

ちなみに、この「日足Sell side Liquidity + 週足FVG埋め」による反転は、
- 2025年2月28日(金)
- 2025年4月7日(月)
にも似たようなパターンで確認できるので見返してみてください(ゴールドチャート)。







