Yoast SEOのフォーカスキーフレーズとは【入力不要】
- Yoast SEOのフォーカスキーフレーズは何のためにあるの?
- 入力すると検索順位が上がる効果がある?
- 入力しなくてもいい?
こんな疑問を持っている方へ。
いきなり①②③の結論だけ書いておきます。
Yoast SEOのフォーカスキーフレーズは...
- キーワードの検索ボリュームチェック + コンテンツ改善提案の機能がある
- 入力してもGoogle評価が高まる効果ゼロ=検索順位の上下に1ミリも関係ない
- 日本語判定精度がゼロなので入力しなくていい【本当に時間の無駄】
僕も2018年ブログ開始当初は、
始めたばっかだし、なんか"フォーカスキーフレーズ"っていう良い効果がありそうな入力欄あるし、埋めておこうかな...?
と同じ疑問を持ってせっせと埋めようとしたことがありますが、結果「マジで書く意味ない」という結論にいたりました。
記事内で後述しますが、フォーカスキーフレーズ機能に素直に従おうとすると記事を書く気が失せます。
とりあえずフォーカスキーフレーズを入力しようとしてすでに「なんじゃこりゃ?」というストレスを感じた方もいるのではないでしょうか。
今すぐフォーカスキーフレーズの設定のことは忘れて大丈夫です。
ー もくじ ー
YoastSEOのフォーカスキーフレーズは何のためにあるか
まずはフォーカスキーフレーズの本来の役割を確認しましょう。2つあります。
- 設定キーワードの検索ボリュームチェック
- コンテンツの改善提案
1. 設定キーワードの検索ボリュームチェック
2020年10月にリリースされた新機能です。以下のように「Get related keyphrases」というボタンが出現しました。
この機能はSEMrushというマーケティングツールと連携することで「この検索ワードでどれだけの回数検索されているか」を教えてくれます。※SEMrushにアカウント登録が必須
- Volume:過去12ヶ月間の1ヶ月平均の検索数
- Trend:過去12ヶ月間の検索数の変化(トレンド)
これ自体は何だかとても便利な機能に見えますね。
2. コンテンツ(記事本文)の改善提案
こちらが元々あった機能。「そもそも何のためにあるか」をブレなく理解するためにYoast SEO本家サイトの記事 ≫から引用します。
What is a focus keyword?
The focus keyword or keyphrase is the search term that you want a page or post to rank for most. (中略) If you set a focus keyphrase for a page with Yoast SEO, the plugin evaluates the page’s content and provides feedback on how to improve the content to increase the chances of ranking higher for that search term.
訳:
フォーカスキーワードとは何か?
フォーカスキーワード/キーフレーズとは、ページや投稿を最もランク付けしたい検索語句のことです。(中略)Yoast SEOでフォーカスキーワードを設定すると、プラグイン(Yoast SEO)がページのコンテンツを評価し、その検索キーワードで上位にランクされる可能性を高めるためにコンテンツを改善する方法についてのフィードバックを提供します。
要点は下線部で、
このキーワードで記事を書くなら、AしてBしてCするとより良いコンテンツになるかもね...
とYoast SEOがささやいてくれるということです。
ここで注意すべきは、「プラグイン(Yoast SEO)がページのコンテンツを評価」や「その検索キーワードで上位にランクされる可能性を高める」など一部分を切り取って、「フォーカスキーフレーズを書く=評価/検索順位が上がる効果がある」と解釈しないこと。
つまり、フォーカスキーフレーズを入力したからといって、
「この記事はこのキーワードについて書いてるからこのワードで検索したユーザーの検索結果に引っ掛かりやすいようにお願いします」とGoogle検索エンジンに伝える動作・効果は一切ない
ということです。
フォーカスキーフレーズ、意味あるんじゃない?
- 検索ボリュームを記事作成画面で確認できるなら便利では?
- 「こう直すと良い」と教えてくれた通りに修正すれば、直接の効果はなくとも間接的にGoogle検索結果に良い効果があるってことでは...?
と考えることができそうです。がしかし、とても単純な理由でどちらも「No」です。
フォーカスキーフレーズを書く意味は一切ありません。
意味がない理由:日本語判定の精度がゼロに等しい
まずは検索キーワードボリュームのチェック機能について。
フォーカスキーフレーズに日本語の単語を設定して検索対象地域を「日本/Japan」にすると、Volume/検索回数がゼロでTrendが表示されません。機能していないことが分かります。
また、この機能を使うにはSEMrushにアカウント登録が必要で、1日10回ポチると「月99ドル(1万円)払ってね」と有料アップグレードを促されるので結構ウザいです。
次に、コンテンツの改善提案機能。
本記事で狙っているキーワードが"フォーカスキーフレーズ"なので、実験のため以下の通り「フォーカスキーフレーズ」と入力してみました。
「解析結果」が出ていますが、明らかにおかしい箇所が6点。
明らかに日本語を認識できていない点:
- 記事第一段落に「フォーカスキーフレーズ」という単語が入っているのに...
- 「フォーカスキーフレーズ」を記事内で20回以上含めているのに...
- H2, H3タグに何度も「フォーカスキーフレーズ」を含めているのに...
- 画像のaltにも"フォーカスキーフレーズ"を含めているのに...
- 4000文字以上書いているのに...
- 完全に英語圏での利用を想定している...
解析結果がまっ......たく使い物になっていないことが分かるかと思います。
Yoast SEOの記事公開OKサインは「全て青丸にすること」なのですが、日本語で記事を書く限り全て青にすることは不可能なのでした。
ブログ開設したての方がここを真面目に取り組もうとすると、
全然青くならねぇ。こんな面倒なことみんなやってんのか...( ^ω^)
となって挫折の後押しになってしまうかと。
安心してください、こんなこと誰もやってません!
メモ:
たとえ正常に判定できていたとしても、「Yoast SEOがSEO対策OKって言ってるからヨシ!」と機械的に判断するのはよろしくないですよね。読者ファーストで書いてたつもりがいつの間にかYoast SEOにOKをもらうために書いていた...なんて本末転倒もいいところ。
まとめ:Yoast SEOのフォーカスキーフレーズは無視しよう
Yoast SEOのフォーカスキーフレーズは...
- Google検索エンジンに「このキーワードで上位表示よろしく!」と伝える効果はない
- 日本語を正しく認識しないので、そもそも使い物にならない
- だから1秒も時間を使う必要なし。無視してOK
僕は最初「yoast seo フォーカスキーワード」でググっていたのですが、表示された検索上位の記事では
「フォーカスキーフレーズは、記事をヒットさせたい検索キーワードを設定する」
「Yost SEOが記事を評価してくれるということ」
のように書いてあることが多かったです。
字面だけ読むと「フォーカスキーフレーズの設定=検索で評価されやすくなる=Google先生にゴマをすってくれる」とも解釈できそうですよね。
でも、そんな効果はないしそもそも日本語チェックができないので無視しましょう、という話でした。
ブログ始めたての頃は記事コンテンツが少ないので、こういった「記事を書かずともできそうな小手先の技術」を探しがち。
「Yoast SEOの解析結果がグリーンにならねぇ!」という無駄な戦いはやめ、その時間を使って新規記事をどんどん書きましょう!
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