夜勤+SESでツライのは「人に言えない劣等感」だけど後悔してない
「どんな仕事してるの?」
って聞かれたくなかった。
なぜなら劣等感が刺激されてツライから。それが夜勤 × SESの仕事。
- ネットワーク運用監視の現場
- 24/365で稼働する、日勤・夜勤の2交代シフト制
- シフトメンバーのオペレーターはみんなSESでかき集められてる
こんな感じで、IT未経験者にはよくある現場で僕はネットワーク障害対応の仕事を3年間ほどしていました。
「SES × 夜勤」は世間一般的に「IT業界の闇」と捉えられている代表キーワードだと思います。
そんな仕事をしていて僕が地味にツライなぁと感じていたことは「自分の仕事のことを人に言えない・言うのが恥ずかしい」という感情があったことでした。
- SESで運用監視みたいな夜勤をやっていると「劣等感の塊」が出来上がるよね
- でも、その劣等感て別に悪いことじゃなくね
という話を書いてみます。
同じSESで運用監視をしている人に「あるある」と共感してほしい気持ち半分、励ましてみたい気持ち半分。
ー もくじ ー
SESって言っても通じないから「派遣」と言うのがつらい
非IT業界の人に「SES(システム エンジニアリング サービス)だと」なんて言っても絶対に伝わらないですよね。
ではどう答えるか?
「派遣」という言葉をキーワードに説明する流れになっちゃいます。
でも、世間的に「派遣」って明らかにイメージ悪いじゃないですか。
こいつ派遣で働いてんのかwww
って思われそうで何か説明するのが嫌だったんですよね。
「いや、普通に正社員なんだけど、他社に派遣されるSESっていう働き方がIT業界にはあって派遣社員とは違うんだよ・・・」とか言っても多分わかってくれないし(T T)
メモ1:
就職した当時は、正社員ではないと勘違いされて親にめちゃくちゃ心配されました。酒に酔った勢いで「そんな会社辞めちまえ」と何度言われたことか...(^^;
メモ2:
僕の常駐先企業は名が通っている大企業でした。同じくSESでそこへ常駐していた同僚がいたんですが、その人のFacebookプロフィールの勤務先情報に自社名ではなくその常駐先企業で書いていた、ということがありました。このことから僕以外にも「あぁ、やっぱりそういう劣等感は誰でも抱えているんだなぁ」と思った記憶。
「夜勤やってる」というのはダサい気がしてつらい
夜勤のイメージって「お金に苦労してそうだなぁ」「今まで努力してこなかったんだろうなぁ」「何かワケありなんだろうなぁ」っていう負のイメージが最初に思い浮かぶのが正直なところじゃないでしょうか。
だって、人間は夜に寝て朝起きる動物ですから。その自然摂理に真っ向から反して夜から朝まで働くっていうのはやっぱり普通じゃないわけで...。
僕はそのように思われるのが嫌で「シフト制で夜勤なんですよ」って言いたくなかったです。
まぁ自意識過剰乙、って言われればその通りなんですけどね。
休日・夜中・年末年始に働かされる劣等感はヤバイ
SESで夜勤ありのシフト制だと絶対におさえられない不満が「普通の人が休んでいる日に休めない」ということです。
土日は関係なし、祝日で3連休もおかまいなし、もちろんゴールデンウィークで10連休なんて関係ありません。
他のシフト勤務者との休日調整があるので自分の好きな時に休むことができないんですね。
挙げ句の果てに、年越しの場所が職場という可能性すらあります。障害対応に追われている間に年が明けてたなんてこともあります。
地方から上京してきた人は、実家に帰れません。3日4日の連休がないからです。
また、夜中ふと暇になったときに「なんでみんなが寝てる夜中に働いてんだよ...」と虚しくなる瞬間もよくあります。
ありますよね!?
あれっ、もしかして自分て負け組側の人間なんじゃね...THE★奴隷ってやつじゃね...
と自責してしまうことすらありました。
誰かに言われたわけじゃないけど、たぶん真実
「お前、派遣で働いてんのかよ。ヤバイな」
「夜勤やってんの?あっ・・・・大変だね」
「シフト制で夜勤とか負け組www」
こんなこと、実際に誰かに言われたことはありません。
いままで書いてきたのは全て僕が僕自身に対して勝手に感じていた被害妄想です。
ですが、あながち間違ってないんじゃないかと思います。誰も声にして言わないだけで。
人間って、他人を見て勝手に自分より立場が下・劣っていると判断して安心することってあるじゃないですか。
その「下」として見られて安心する材料にされる側というかなんというか。
でも、その劣等感をエンジンにすれば良いんじゃない
ここで結構大事なことだと思っているのが、
他人に実際どう思われているかは分からないけど「こういう自分はかっこ悪いと思っている」という自分がいるということが分かった
ということでした。
繰り返しになりますが、「派遣とか夜勤とかやべぇw」って他人にバカにされたことは一度もないです。だけど、その環境にいる自分を自分でやべぇと思っているのは事実。
この「やべぇ感」って逆にチャンスだと思うわけです。
ケツに火が付かないと頑張れない、自分はそんな人間です。
僕にとっては、SES × 夜勤の環境で3年間働いているということが「ケツに火が付いている状況」になり監視から構築へとフェーズを上げるための転職をしました。
SESはそのまま継続でしたが、夜勤からは解放され、精神面、給与面で大幅な改善をすることができました。
「何か不満があったとして、行動すれば状況は改善するんだ」というある種の「成功体験」を積むことができたのが大きな成果かなと。
劣等感を感じてみじめで不快な気持ちになるのは「良い環境を求めて成長したいと思える気持ちがある」ということ。
そこで落ち込んだら「じゃあその劣等感を潰すためにはどういう選択肢があるのかな?」まで考えてみればネガティブだったものが一気にポジティブに反転しますよね。
SESの夜勤から脱出するのは簡単だった
ここからは、過去の僕と同じように「エンジニアは続けたいけど、SESでシフト制夜勤なんてもう限界だ!」と思っている方へむけて。
「即・転職するのが一番簡単」とアドバイスしたいです。
転職といえばものすごい大変なこと、というイメージがあるかもしれません。
ですが、転職エージェントを使えば驚くほど簡単に転職活動が終わります。給料も上がる可能性が高いです。
ぜひ以下記事を参考にしてみてください。
参考【脱出】監視オペレーターから構築へ最短ステップアップ法【体験談】
参考SESを辞めたいネットワークエンジニアへ【社内SE転職だ】
今いるステージが低いと自分が感じていても、それは悪いことではない。
その強烈な劣等感を、前に進むためのエンジンにしていければ良いのです、と自分に言い聞かせつつ。