IT企業の面接で言われたら要注意な言葉= "将来的には"【経験則】
いままでのIT未経験からの就職、転職を経験してふと就活Tipsが思い浮かんだので記事にしてみます。
面接でこんなことを言われたら惑わされずに冷静に判断しようシリーズ初回にして最終回。
この言葉に大きな希望の持ちすぎは厳禁
その言葉・フレーズは以下。
「将来的には●●をやろうと計画していますよ」
この●●に強い興味が惹かれちゃう場合にはちょっとだけ気をつけましょう。
よくある具体的な将来的●●の例
あるある❶
「今はほとんどがSES(客先常駐型の勤務形態)ですが、将来的には自社請負(自社勤務)の割合を増やす計画です」
→ 言うほど簡単なことではない
あるある❷
「今は受託だけしかやってないけど、将来的には自社サービスを開発して売っていく計画です」
→ 言うほど簡単なことではない
あるある❸
「これからはどんどん最先端技術を取り入れていこうと計画しています」
→ 言うほど簡単なことではない
・・・よくIT業界を知らない人でも「なんだかありそうだなぁ」と感じられるようなフレーズではないでしょうか?
経験的にこういった文言、つまり「今はまだやってないけどこれから超面白い刺激的なことをやろうとしてるぜ!You来ちゃいなよ!」と時期や内容を少しも明言せずに自社を良く見せようとする企業は多いです。
とくに最終面接の役員、社長が誘い文句/殺し文句的な感じで口にしますね。たぶんこのフレーズを言ってくれたら割と気に入られてると思って大丈夫です。
ですが、もしその「将来的に」やる事業・分野があなたの興味が強い分野の場合は要注意。
まず高確率でその面接の時点では計画すら立ってないし、具体的には動いてません。動きません。
分かっていても雰囲気に飲まれる可能性あり
そういう話を偉い役員とか社長さんに熱量とともに面接の場で話されると自分自身も興奮して前のめりに話を聞くようになってきます。
興奮してきます。
あれ?なんかスゴイ自分に合った会社かもしれない!と思い始めます。なにせ自分が興味あることをめっちゃ話してくれているので。
でも、なんとしても冷静になりましょう。
落ち着いてもう何社か面接を受けてみましょう。「ここでいいかも」と思ってしまうかもしれませんが、もう何社か受けてみましょう。
比較対象ができることで少し落ち着くはず。
決してダメな会社という意味ではない
ただ、そういう大言壮語を言っちゃう会社だからといってブラックだとか働きづらい環境だとか、そういった直接的な関係性はないかなーと感じます。
もし「将来的にこれをやろうと計画してます」の「これ」があなたの「今すぐやりたいくらい興味の強いこと」だった場合には「それをできる環境がすぐには整わない可能性が高い」という意味です。
もしかしたら数年働いて、「これ」と考えていることをさせてくれる会社に転職した方が早いレベルかもしれません。
しかし、ある意味チャンスでもある
そういう会社は全くやる気がないのに嘘を言っているわけではなく、ほんとにやりたいんだけど、能力のある人材が足りずにくすぶってる/会社の規模がやりたいことと合ってない、そんな事情があったりします。
なので「いやいや僕が俺がそれ、一旗上げたる!」って人にはチャンスです。そういう会社は大抵、有言実行する人間を高く評価してくれる会社だと思うので。
ここまで読んで「いやいやお前が企画してやればいいじゃん」って思いが湧いた人はすごい優秀なのでそのまま突っ込んでいってください。
まとめ
「将来的に」「●●(なんか面白そうな曖昧ワード)」でアピールしてきたら、いったん落ち着くこと。
特に面接が始まって早い段階でこういう企業に出会った場合は、可能であればもう何社か受けてみましょう。就活はどうしても「面倒だ早く就活終われ」と考えてしまう瞬間があるので「ここが良いかな」と考えやすい状況と言えます。
夢物語にワクワクして入社したら実態が全然違った、とならないようにしたいですね。