【1分】PythonのSelenium実行環境を構築する最短手順

- Python -
2024.01.04
Python[パイソン]

PythonのSeleniumでGoogle Chromeを操作するための環境を1分で作りあげる最短手順をメモしておきます。

  1. WindowsでもMacでもLinuxでもOK
  2. ChromeドライバープログラムをGoogleサイトからダウンロードしなくてよい
  3. Chromeドライバーのパスを手動で通す(面倒な)作業が不要

上記②③を手動で行う方法もありますが、どうせならChromeドライバーは自動更新させるようにしてコードを書いたあとの手動作業はゼロにしましょう。

2022年11月にリリースされたSeleniumバージョン4.6以降、めちゃくちゃカンタンになりました。

本記事の前提:

  • Python3がインストール済みであること

Python Selenium実行環境のセットアップ手順【1分で完了】

2番目は動作確認なので、実質的にワンステップ=pip installするだけで完了します。

  1. Selenium最新版をインストール
  2. Seleniumの動作確認

1. Selenium最新版をインストール

以下コマンドを実行し「selenium」の最新版をインストール。

pip install selenium

> pip install selenium
Collecting selenium
Obtaining dependency information for selenium from https://files.pythonhosted.org/packages/f9/2f/9c6eef6487faca5006ae1ba43cf6ab627c7e3d2a7ec5a3b8728e2105472d/selenium-4.12.0-py3-none-any.whl.metadata
Using cached selenium-4.12.0-py3-none-any.whl.metadata (6.9 kB)
・・・省略・・・
Installing collected packages: selenium
Successfully installed selenium-4.12.0

Successfully installed...と表示されていれば無事完了。

上記出力例ではseleniumバージョンが4.12.0となっていますが、4.6以上であればOKです。

これだけで環境自体は完成で、あとはブラウザが立ち上がるか動作確認をするだけです。

2. Seleniumの動作確認

test.pyというファイルをデスクトップ上に作り(どこでもいいです)、以下コードをコピペします。

test.pyfrom selenium import webdriver

driver = webdriver.Chrome()
driver.get('https://google.com')

ターミナル(Windowsならコマンドプロンプト)からtest.pyを実行します。以下「~/Desktop」にファイルがある場合の例。

~ $ python Desktop/test.py

ディレクトリを移動して実行してもOK。

~ $ cd Desktop
Desktop $ python test.py

これを実行して、Google Chromeが自動起動してhttps://google.comへアクセスした状態で停止すればSeleniumの動作確認が完了。

python seleniumの環境設定

実際にコーディングするときは、最後にdriver.quit()でプロセス終了するのを忘れないように。

補足:ChromeDriverのパスはもう指定しなくていい

ネット上で他の少し古めの記事を見ると、Selenium 4.x系で以下のようにexecutable_pathにローカル保存したChromeDriverのパスを指定する必要があると思いがちです。

BEFOREfrom selenium import webdriver
from selenium.webdriver.chrome.service import Service as ChromeService

service = ChromeService(executable_path="./drivers/chromedriver.exe")
driver = webdriver.Chrome(service=service)

これでももちろん動くのですが、パッと見でゴテゴテしてて分かりづらいですね。

しかもこのようにパスをベタ書きしていると、数週間もすればChromeとChromeDriverのバージョンが合わなくなりエラーが出て動かなくなってしまいます。

Seleniumバージョン4.6以上を使えばdriver = webdriver.Chrome()だけで自動的に適切なChromeDriverをダウンロードしてくれるようになったのでカンタン。

関連記事【Selenium】ChromeDriver自動更新で楽する方法【Python】

 

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