【ラノベ × Audible/オーディブル感想】正直、楽しめなかった
AmazonのAudible/オーディブルでラノベ聴いたらどんなもんなの?
そう考えながら、Audibleへの無料体験登録をしようかどうか迷っているかたへ向けて、
- 3冊聴いて「もういいかな」ってなり、楽しみ方が分からなかった
(1冊だけ全部聴いて、2冊は途中で断念) - でも、どうやらぼくは少数派のようなので、ぜひ一度聴いてみてほしい
とお伝えしていく記事です。
ちなみに、もともとぼくはラノベは大好きです。
Audibleで初めてラノベに手を出したわけではありません。
そのうえで「Audibleでラノベを"聴く"」というのが合わないなぁ、という感想。
▼体験したぼくはこんな人間
年齢:34歳
ラノベにハマったきっかけ:大学生の時にゼロの使い魔に出会う
▼これまでに読んだラノベ:
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
- 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
- はたらく魔王さま!
- 這いよれ!ニャル子さん
- なれる!SE
- アウトブレイク・カンパニー
- 灰と幻想のグリムガル
- わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
▼Audibleで聴いてみたラノベ:
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
→ 原作読んでてアニメも全話見た - 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
→ 原作未読・アニメは全話見た - この素晴らしい世界へ祝福を!
→ 原作未読・アニメは全話見た
ー もくじ ー
Audible/オーディブルでラノベの感想:思ったより微妙だった
「Audible ラノベ」と検索してみると、
どれも「Audibleのラノベ、おすすめ!」という感想を書いたブログ記事が多いですね。
ぼくも「お、これ原作読んだわ。アニメで見たわ」っていうラノベのオーディオブックがあったので、30日間の無料体験を使ってAudibleラノベデビューをしてみました。
Audibleは聴き放題です。
無料体験であれば、いっさいお金がかかりません。
一部、以下のようにビジネス系書籍などで聴き放題対象外のタイトルがありますが、ラノベのタイトルははだいたい聴き放題になっています。
俺ガイル・青ブタ・このすば。
この3タイトルをダウンロード。
俺ガイルは2011年に1巻発売当初から読んでいて、「ぼっち思考の主人公」にとても感情移入がしやすく、ラノベの中でも1、2を争うくらい好きなタイトルでした。
当然、Audibleで聴くのもけっこう楽しみだったのです。
結果、
- 俺ガイル1巻を聴く
→ この時点で「Audible × ラノベ」の興味をほぼ失う - 青ブタ1巻の1章だけ聴いて未完
- このすば1巻の1章だけ聴いて未完
...となってしまいました。
悲しい。
以下、聴いていて「面白くないな...」と感じた理由4つ。
- 好きなアニメ作品ほど、Audibleの朗読で世界観に没入しづらい
- 長い。時間がめちゃくちゃ掛かる
- かといって、"ながら作業"はできない
- 地の文が多いラノベ朗読はテンポが悪い
ひとつずつ順番に。
好きなアニメ作品ほど、Audibleの朗読で世界観に没入しづらい
まず、直感的に「んんん・・・??」となったのは(やっぱり)声です。
朗読家(声優)さんがスゴイのは間違いない
最初に誤解がないように書いておくと、朗読家さんの演技はマジもんのプロだと感じました。
一番最初に聴いたのは、原作が超好きだった「俺ガイル」。
女性1名で女キャラ役全員を演じ分け、男性1名で男キャラ役全員(+地の文)を演じ分けます。
とくに女性キャラを担当する戸田めぐみさんは、
ゆきのん、ガハマさん、小町、戸塚、あーしさん...
本当にこれ一人で喋ってんのかよ!?
って驚くくらいに別人の雰囲気をまといながら演じきっているんですね。
脳内再生されるアニメ声優の声と、朗読家の声のギャップ
朗読家さんの演技がスゴイとしても、
アニメ版のファンであればあるほど、Audibleで朗読を聴いた時に感じる違和感は大きくなる
のではないかな、という実感。
アニメは全く興味ねーわっていう人以外は、本のラノベを読んでいる時ですら登場人物のセリフが声優さんの声で脳内再生されるかと思います。
で、初めて聴いた俺ガイルの朗読は、先ほども書いたとおりアニメキャラクターの声優とは違うかたが担当しています。
頭の中では、
- 雪ノ下雪乃=早見沙織さんの声
- 由比ヶ浜由依=東山奈央さんの声
というのがこびりついていて、
しかも、どちらも「ちょっと聴いただけで誰だかわかる」ってレベルの特徴を持った超有名声優さん。
最初にAudibleでセリフを聴いたときの、
このキャラ、誰だ!?
という強い違和感。
繰り返しますが、朗読家さんの演技は申し分ないです。
でも、何度も繰り返し見たアニメほど「声が気になるなぁ...」と気が散ってしまうというか。
結果、ラノベを文章で読んでいるときよりも、ストーリーに没入できませんでした。
アニメ声優が朗読しているラノベもある
アニメ声優さんがそのままAudible朗読役をしている代表的なラノベは「この素晴らしい世界へ祝福を!」ですね。
- 1巻:アクア役の雨宮天さん
- 2巻:めぐみん役の高橋李依さん
- 3巻:ダクネス役の茅野愛衣さん
- 4巻:ウィズ役の堀江由衣さん
ただ、雨宮さんがアクアのセリフを喋るのはそのまんまなのでいいんですが、カズマのセリフを雨宮さんが喋るとやっぱり違和感...。
頭の中では、カズマのセリフはカズマの声で再生されてしまうのです。
こんな違和感を覚えるのは俺だけか?
と思ってこのすばのレビュー ≫を見ると、やはり少数派のもよう。
以下、いくつか引用してみます。
このすばファンなら、必聴のオーディオブック。雨宮さんの声で、全編音読されているのが素晴らしい。次が楽しみ。
天ちゃんの声で全てのキャラをそれぞれ演じ分けていて、流石だと思いました。
お話もすっと入ってくるので、聞いてて心地いいです。
朗読する雨宮天さんの演技も不満はなく、むしろ「雨宮さんはこのキャラこういう感じで演じるんだ」「このキャラはやっぱりこういう感じなんだな」とアニメとの差異を楽しめました。
違和感に言及しているかたはほとんどいないのでした。
みんな絶賛ですね。
あまり覚えていないアニメ作品は、違和感なし
ここまで「アニメ声優の印象が強すぎて、朗読に違和感がありまくり」と書いてきました。
これは逆に、
アニメの印象がない作品(アニメ化されていない作品)を聴くなら違和感なく楽しめる
と言えます。
俺ガイルのあと、青ブタを聴きました。
俺ガイルと違い、女性の朗読家1人(梶山はる香さん)で男女キャラを演じ分けています。
正直、青ブタの各キャラの声をあまり覚えておらず、
お、これは先入観が邪魔しないから全然違和感ねーな
という感想。
「じゃあ青ブタは楽しめたのか」というと、それはまた別の話です↓
長い。時間がめちゃくちゃ掛かる
・・・・・正直これはキツい。
ぼくはラノベ1冊読むのにかかる時間が3時間くらい。
3時間でも「うわー、けっこう時間かかったなー」と感じるのに、7時間8時間はさすがに長すぎる。
とくに最近は、YouTubeは倍速で見る・挙げ句の果てに映画すら倍速で見るといった「長いコンテンツを見るのが苦手」という層が増えていますよね。
8時間を倍速にしても4時間。
なげぇ...。
これ、現代の若者は耐えられない長さなのでは?
いくら好きな作品だったとしても。
▼仲間を見つけた
Audibleというアプリで本とかラノベ等声優、ナレーターが朗読するんですがラノベ一巻分が7時間近くありまして途中で寝てしまいましたw
— 最終兵器地球ちゃん (@lethalearthchan) July 10, 2022
かといって、"ながら作業"はできない
「Audibleでライトノベル、家事・運動・趣味をしながら聴いています!」
といったように、Audible利用者はよく「隙間時間の有効活用」をメリットとしてあげます。
ですが、
いや、別のことをしながらAudibleで"ラノベ"を聴き流すのは絶対ムリ
というのが正直な感想。
意識半分で聴き流せる音楽とはぜんぜん違うのです。
ラノベは「読み(聴き)流すもの」じゃなく、集中力が必要
ラノベを読む日は、
よっしゃ、今日はラノベ新刊読む!
文脈を思い出すために、1巻前からじっくり読む!
ってな感じで、かなり気合いが必要です。
なんせ、マンガと違ってイラストがないので、文字を読みながら風景描写を自分の頭の中で作り上げなければいけません。
マンガ以上に読むときの集中力が必要なのです。全然「ライト」ノベルじゃない。
それはAudibleで聴くときも同じ。
とはいえ、Audibleで7時間も8時間じっと集中を保ちながら聴き続けるのはツライので、試しに何かをしながら聴いてみるかと思い立ち、色々試してみたところ...
- ブログを書きながら
- 料理をしながら
- ビットコインチャートのテクニカル分析をしながら
- ウォーキングをしながら
これ全部、ムリ。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」とはよく言ったものです。
ブログを書いても料理をしてもテクニカル分析をしてもウォーキングをしても、全く物語が頭に入ってきません。
なんなら、どっちも手付かずの中途半端状態になります。
ウォーキングはいけるかな?
と思いましたが、ムリでした。
- 周りの騒音のせいで聞き取れない会話・地の文があるとストレス
- 聞き取り・文脈理解に集中しようとするので、歩いてる最中に周りへ注意が向きにくくなり「命懸けのウォーキング」になる
「騒音ならノイズキャンセリング機能をオンにすれば」という話ですが、ウォーキング最中に周りの音が聞こえないのはやっぱり怖すぎるので却下。
ウォーキング中にAudibleでラノベは、わりとリアルに事故って死ぬ可能性が上がると思います。
メリットが0に対してリスクが100。
ライトノベルを読む(聴く)なら、その世界観にどっぷり浸かりたい
ぼくのようにこう考えるかたには、Audibleでラノベを聴くのは向いていないかも。
ラノベは隙間時間・ブツ切りで読み(聴き)進めるものじゃない
マンガもラノベも、読み始めたら最後まで一気に読みたい。
でも、Audibleの場合は、
一気に1巻読破(聴破)したい
↓
でも8時間は長すぎる
↓
でも"ながら聴き"はできない
・・・・・
・・・
どうやって楽しめばいいんだ...?
地の文が多いラノベ朗読はテンポが悪い
(前々章で書いたとおり)ラノベはアニメと違って映像がないので、登場人物たちの会話を聞きながら頭の中で風景をイメージします。
このとき「読むときよりイメージがはかどらないな」と感じることが多いのです。
理由は、地の文の朗読がダラダラと長く感じるから。
会話・場面がぜんっっっぜん進まないのよ。
地の文は、文字なら3秒で読めるところ、朗読だと10秒かかります。
今、2人で会話中だったよな...?
会話と会話の間の地の文長くね?
...そもそも今どういう趣旨の会話だっけ?
全然話が進まねぇ!!
ってなります。
Audibleで朗読を聴いたあと、アニメ版を見てみてください。
アニメのテンポの良さ・素晴らしさがよく分かります。めっちゃくちゃ快適。
・・・
というわけで、どうやらぼくはAudibleでラノベを楽しむことはできない人種である、ということが判明しました。
まぁ、それが実体験としてわかっただけでも無料体験を試してみたかいがあるってもんよね。
Audibleでラノベを楽しめる人=声優さんが好きな人
おそらく、Audibleのラノベ朗読にそこまでハマれない理由のひとつは、
声優さん本人に興味がないからなのかな、と。
たとえば、ぼくは「ゾンビランドサガ」の主人公、さくらの声が好きです。ほんと可愛い。
「ストライク・ザ・ブラッド」の主人公、暁古城の声が好きです。めちゃかっこいい。
でも、それは担当声優の本渡楓さん、細谷佳正さんの声だから好きというわけではない。
そのキャラが好きで、そのキャラが発する声が好き、という感覚。
メモ:
ぼくはキャラを見た時に声優さんの顔がチラつくのが嫌なので、声優さん本人の顔は絶っっ対に見ないようにしています(年齢も知りたくない)。
そうではなく、声優さんそのものが好きで、
たとえば雨宮天さんが好きな人なら「このすば」の朗読が、釘宮理恵さん(のくぎゅうボイス)が好きな人なら「ゼロの使い魔」の朗読がハマるほど楽しく感じるのかな、と想像してみたり。
だからこそ、「声優さん本人が朗読するラノベ!」っていうのが大きなセールスポイントになるのでしょう。
まとめ:Audibleでラノベを楽しむのは、なかなか難しい
- アニメ作品の声に引っ張られて世界観に没入しきれない
- 長い
- "ながら聴き"はできない
- ラノベは地の文が多いので、朗読するとテンポが悪い
無料体験を試す前は、
なんか、新しい楽しみ方ができるんじゃない?
という漠然とした期待感があったけど、ふたを開けてみたら、そんな「なんか」は何も見つけることができませんでした。
地の文含めたながーい物語を自分の頭で想像しながら楽しむのは、文章で読むのが良い。
キャラクター同士の掛け合いを楽しむなら、アニメが良い。
ということに気付いたので、ラノベ × オーディオブックの楽しみ方がどうしても分かりませんでした...。
とはいえ、一度お試しあれ【無料体験は2回以上できる】
世間の反応(レビュー)を見るかぎり、「Audibleでラノベ、どう楽しめばいいん?」と感じるぼくのような人間は少数派のように見えます。
もしまだAudibleを試したことがないのであれば。
いちど、30日間無料体験に登録してみてください。
Audibleは月1,500円とAmazonサブスクの中では高額ですが、無料体験は1度に限らず2回以上できるので、
もったいないから、本当に必要になったときように無料体験はとっておこう
とためらう必要はありません。
30日以内に解約すれば、忘れたころにはまた無料体験ができるようになっています。
無料体験ページから「まずは無料体験から」をポチるだけなので、ぜひ。
▼登録は15秒で完了