仮想通貨テクニカル分析 フィボナッチ・リトレースメント

仮想通貨・テクニカル分析の勉強。フィボナッチ・リトレースメントについて。
価格予想のための重要なツールであることを実感しつつあるので、メモしていきます。
フィボナッチ・リトレースメントなしではトレードできないくらい大好きなツールですね!
フィボナッチ・リトレースメントは・・・
- 上昇後にどこがレジスタンスになって上げ止まるか・下降後にどこがサポートになって下げ止まるかの推測に使える
- つまり押し目買い・押し目売りのポイントの目安を探れる
- 押し目買い・押し目売りをした後の利確ポイントを探れるのがフィボナッチ・ネガティブ
ー もくじ ー
フィボナッチ・リトレースメントとは
- 上昇トレンドにおいて、頂点から価格が下がり始めたとき、どれだけ価格が下がるか
→ どこがサポートラインになって下げ止まるか - 下降トレンドにおいて、底から価格が上がり始めたとき、どれだけ価格が上がるか
→ どこがレジスタンスラインになって上げ止まるか
これを推測する際の指標のひとつです。
たとえば以下、ビットコインの日足チャートの例。強い上昇トレンドのなか、470万円を頂点として下がり始めている。

ビットコイン・日足チャート
上昇トレンドの調整として下がり始めたが、どこまで下がるのか?(どこがサポートラインになるのか)を推測する根拠の一つとなるのがこの「フィボナッチ・リトレースメント」です。
フィボナッチ・リトレースメントの使いかた
チャート上でのひきかた
頂点から「どこまで下がるか」をはかる時、つまりサポートラインを探すときには、安値から高値へ向けて引きます。
上記例だと、3,211,450円 → 4,669,098円にむけて引いています。
逆に底値から「どこまで上がるか」をはかる時、つまりレジスタンスラインを探すときは「高値から安値」へむけて引くこと。
フィボナッチ・リトレースメントを引く方向は、必ず左から右です。チャートの右から左へ引くことは絶対にありません。
ラインの読み方
- フィボナッチ・リトレースメントをひいた結果現れる複数のラインを確認
- 0.236・0.382・0.618のラインがサポートになるのでは、と推測
- 0.236・0.382・0.618のラインの近くに他のラインが重ならないかチェック
③が特に重要で、以下例だと、0.382ラインのすぐ近くに「非常に強力な月足でのサポートライン」があります。
月足でのサポート・レジスタンスラインというのは強く反応しやすいので、この場合はフィボナッチ・リトレースメントの0.382ラインのサポートと月足サポートの2重サポートとして意識されていて、ここを境に強く反発上昇をするポイントだろう、という予測を立てることができるということ。
メモ:
このように、フィボナッチ・リトレースメントのラインに他のサポート・レジスタンスラインやトレンドラインが重なることを「コンフルエンス(confluence)」といいます。
実際に、チャートは0.382ラインから綺麗に反発上昇しています。
つまり、この0.382ラインが絶好の押し目買いポイントだった、と言い換えることができます。
0.236・0.382・0.618が重要
- 強い上昇トレンド中は、0.236・0.382が意識される
- 0.382を下抜けると、次は0.618に向けて落ちていく
- 0.618を下抜けると、上昇トレンド終了のサインかも
以下、強い上昇トレンドの例。
0.382ラインまで下がったあと反発上昇し、しばらく上昇したのち今度は0.236ラインで反発して上昇していることがわかります。
同じくビットコインのチャートで、0.382ラインで綺麗に反発している例。
470万からジリジリと下がってきて、0.382ラインを割って、0.618でも耐えきれなければヤバいか...というところでしたが、やはり0.382に加えて月足サポートもある(コンフルエンスがある)と強いことがわかります。
ビットコインの日足で見ると明らか
上記は2021年7月末から始まる上昇トレンドですが、0.236/0.382/0.5ラインの丸をつけたポイントで綺麗に反応していることがわかります。
特に、当時(2021年8月3日)までにフィボナッチ・リトレースメントを学習していて、0.236点で下げ止まることを読んでいれば、100万以上もの値上がりを取りにいけたのになぁ...と後悔しています。
フィボナッチ・リトレースメントを使った押し目買い戦略
一度も下げずに延々と上がり続ける・下がり続けることはあり得ません。
フィボナッチ・リトレースメントを使うことで「上がっている最中にロングしたら、高値掴みしてしまった」「下がっている最中にショートしてしまい、安値掴みになってしまった」という事故をある程度防ぐことができます。
たとえば、強い上昇トレンドが発生していてロングを狙うとき。
その価格が下落調整されつつあるとき、0.236、0.382ラインまで引きつけてロングを狙います。
とはいえ、0.236と0.382の間は広いので「どちらで下げ止まる可能性が高いか」を他の指標から予測する必要があります。
フィボナッチ・リトレースメントのライン"だけ"に頼ったロング・ショートは絶対にダメ。
かならず、他にサポート・レジスタンスとなるラインが重なるポイントを狙っていくこと。
フィボナッチ・ネガティブ
- 上昇トレンドで押し目買いをしたあと、どこで利確をするか
という目安をくれるのが「フィボナッチ・ネガティブ」です。
フィボナッチ・リトレースメントの応用版。
たとえば以下例だと、0.236・0.382ラインまで落ちてきたところでロングポジションを持つことに成功して実際に反転上昇をしたとしても、「じゃあどこまで上がったら利確する?」という目安がわかりません。
TradingViewでフィボナッチ・ネガティブを設定
TradingViewだと、フィボナッチ・リトレースメントの設定で以下のようにマイナスの値をいれるだけです。
フィボナッチ・ネガティブの使い方
始点から終点までフィボナッチ・リトレースメントを引くと、終点の上側にもラインが出現します。
図には示していませんが、0.382ラインには月足サポートが重なっているため「0.382までリターンムーブでロング」をしたとします。
すると、自動的にロングの利確目安がマイナス0.236・マイナス0.618のラインに定まってくる、というのがフィボナッチ・ネガティブのラインです。
フィボナッチ・リトレースメントのラインにキレイに反応している例ですね。
フィボナッチ・リトレースメントを引くだけでも、テクニカル分析の精度がグンと上がります。