【おすすめ2冊】アサーション/アサーティブネスを本で学ぶ【無料あり】
アサーション・アサーティブネスというコミュニケーションの考え方があることを知った。本を読んで学習してみたい。
会社の人間関係を少しでも良いものにしたくて、アサーションをキッカケにしてみたい。
そんなかたへむけて。
僕は、
- イライラすると態度にすぐ出て感情的になってしまう
- 自分に自信がなく先輩・上司に自分の意見を言えない
という自分の癖をなんとかしたいと思い、
自分も他人も大切にするコミュニケーション術、アサーションに取り組もうと頑張っているところです。
あまり多くの本を読んでも「読んだだけ」になってしまいがち。
なので、「これとこれを読んだら自己認識がかなり変わるよ」という効果を実感できたおすすめ2冊を紹介します。
最後の章では、AmazonのAudible/オーディブル ≫ というサービスの30日間無料体験を利用して「無料で読める(聴ける)方法」も紹介。
「お金をかけたくない」というかたはぜひ参考にしてみてください。
ー もくじ ー
アサーション/アサーティブネスを学ぶおすすめの本2冊
この2冊がとても分かりやすく「日常生活の行動へと落とし込みやすい」のでおすすめ。
やはり、本を読んだ後に実践できるようになることが大事だと思うのです。
アドラーってあのアドラー心理学の?
アサーションの本じゃないじゃん
と思ったかたがいるでしょうか?
僕がアサーションを知ったきっかけはアドラー心理学
僕は、アドラー心理学を一躍有名にした「嫌われる勇気 ≫」という本に救われた一人です。
"嫌われる勇気の後に読むと良い"というAmazonの口コミを見て「もしアドラーが上司だったら」の存在を知りました。
アドラー心理学の「他者貢献こそ幸福の源泉たれ」という考えがすごく好きなので、迷わず「もしアドラーが上司だったら」を買って読んでみました。
すると、こんな文章を見つけたのです。
ボクはユウのデスクに置いてある本を片っ端から買って読むことにした。そしてユウに頼んでお勧めの本をたくさん教えてもらった。驚くべきことにユウもまた、ドラさんと同じくアドラー心理学の本をたくさん読んでいることがわかった。そして、アドラー心理学の考え方をすべての骨格としたうえで、それに極めて近い考え方であり、かつ具体的な技術であるアサーティブネス、コーチング、クライアント中心カウンセリングなどを学んでいることがわかった。
引用:もしアドラーが上司だったら Kindleの位置 No1396/2068
ここで初めて、
ん?アドラー心理学に近い考え方?...アサーティブネスってなんだ...?
と興味を持ったのがキッカケ。
"アドラー心理学に極めて近い考え方、かつ具体的な技術=アサーティブネス"なんて言われたら、そりゃ勉強してみないわけにはいかないではないかと。
"アサーション入門"に学ぶ、アサーションとは
アサーションとは何なのか。
辞書的な意味をググってみると、Weblio辞書では
『人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある』との立場に基づく適切な自己主張のこと
...とあります。
正直、これだけ読むと「わりと当たり前のことを言ってるだけだね...?」となってしまいませんか。
結局どうしろと。
「アサーション入門」を読むと、もっと具体的な行動へと落としこむことができるようになります。
自分の素直な考えを伝えるだけでなく、相手の反応を受け止めること
アサーションができている状態、アサーティブな状態とは、
- 自分の素直な考えを正直に伝える
- 伝えたあとは、相手の反応を受け止める(どんな反応であっても)
- 意見が異なっても関心を寄せ理解しようとする
という具体的に3つのアクションが成り立った状態のことを指します。
1だけではダメで、特に2と3がキー。
「アサーティブ=適切な自己主張」と辞書的に捉えてしまうと「自分の考えを正直に伝えればいいんだ」で終わってしまいがちですが、言うだけでなくしっかり見て聞くこと。
自分の言動に対する相手の反応をしっかりと受け止めるところまで責任を持つことがアサーションです。
なぜなら、「僕は僕の気持ちを素直に表現していい」というのはイコール「相手も僕に対して素直に気持ちを表現することを認める」ということだからです。
アサーションとは、自分の思いを正直に、率直に、なるべく相手に分かりやすいように伝えることですが、相手も同じように自己表現することを前提としています。したがって、たとえ自分の思いが伝わったとしても、ものごとは思い通りに進むとは限らない(中略)ことを前提としたコミュニケーションということになります。
引用:平木典子 著 アサーション入門 Kindle版 No.375-376
アサーティブになるための、最初のアクション
アサーティブになるために、最初にやるべきことは何なのか?
その答えは単純明快です。
それは、自分の気持ち・考えを"明確に自覚する"こと。
自分の考えを相手に伝えるためにはまず「自分はこう感じている」と自分で認識できている必要があるということです。
いや、そんなのいつも誰でも当たり前にやってるでしょ?
と思ったかもしれませんが、「自分が今どう感じているかを意識的に自覚すること」はじつは簡単なことではありません。
たとえば僕は「イラッとした瞬間に声を荒げてしまう」ことがあります。
「あ...俺はいまイライラしてるんだな、腹を立ててるんだな」と自覚する間もなく相手を威圧することだけが目的の威圧をしてしまうんですね。
つまり、怒った瞬間に「あ、今俺怒ってるわ」と自覚できないのです。
- 何か言われる → 怒る → 威圧する
- 何か言われる → 怒る → (今イライラした、と自覚) → 嫌な気持ちになったことを正直に伝える
①は攻撃的(アグレッシブ)なコミュニケーションで、もう相手を屈服させることだけが目的の"権力闘争"になってしまいますね。お互いがさらに険悪になるだけです。
②はアサーティブなコミュニケーションということになります。
その後自分に悪い点があれば冷静に謝れるかもしれないし、納得いかない部分について歩み寄りのポイントを探れるかもしれません。
- 自分は今落ち込んでいる(落ち込んでないぞ!と無理な抑圧をしない)
- 彼の考えを聞いて自分は"納得がいかない"と感じた(どこが、とは言えないけど)
- みんな笑い話にしてるけど、笑われて自分は不愉快に感じている
このように「おっ、今こんな感情が沸いた」と自覚的になれることがアサーションのファーストステップ=相手に自分の気持ちを素直に伝えることができるようになるというわけなんですね。
このステップを省いて「自分の考え・気持ちを相手や周りに合わせるだけ」という無意識の作業をしてしまっている人は多いのではと考えています。
大切なことは、あいまいな考えや気持ち、たとえば、悲しくもあり腹立たしくもありといった対立する感情や迷い、困惑などに素直に気づくことです。そのような考えや気持ちは、それはそれであっていいのです。正直に自分の気持ちを確かめようとすると、いい感情、嫌な感情、迷い、緊張や不安など、さまざまな気持ちがあることに気づくことがあるでしょう。そのような気持ちをありのままに受け入れ、大切にすることがアサーションの出発点です。
引用:平木典子 アサーション入門 Kindle版 No.412-418
メモ:
自分の考えや感情を第三者視点的に捉えることはメタ認知力 ≫とも言われており、ビジネスや対人関係においてとても重要だと言われている能力ですね。
ここまでで「アサーション入門」の第1章、前半4分の1の内容ですが、「アサーションとはなんぞや」という部分についての知識をここまで吸収することができます。
以降、
- 第2章 「人として誰もがやってよいこと」を認め合う
- 第3章 考え方をアサーティブにする
- 第4章 アサーションで身に付く3つの力
- 第5章 心に届く伝え方
...という風に本の内容が続きます。
アサーションが気になる人は、アドラー心理学の書籍もおすすめ
アドラー心理学を扱う書籍の中で圧倒的に読みやすい「もしアドラーが上司だったら」を3回くらい繰り返し読んだあとに「アサーション入門」を読んだのですが、
"アサーション"の実践の仕方がスッと頭に入ってくる...!
というのが正直な感想でした。
アドラー心理学の"自己受容"はアサーションそのもの
アドラー心理学でも、まずは自分を知り自分を認め受け入れる「自己受容」というステップこそ大事であると説きます。
「一方で『自己受容』に条件は不要だ。弱さや不足がある、不完全な自分をありのまま受け容れる。それが『自己受容』だ。『人間だもの。弱さもあるさ。できないこともあるさ。失敗もする。でも、そんな自分をそのまま抱きしめよう』そうやって、飾らず自分を受け容れる。それこそがつまり『存在価値』を認めるということにつながるんだ」
アサーション入門も「まずは自分の気持ち・考えを理解することから始めよう」としている点でどちらも根本は同じですね。
"課題の分離"でアサーションができるようになる
アドラー心理学で僕が最も感銘を受けた考え方である「課題の分離」。
課題の分離とは、「自分ごとと他人ごとをキッチリ区別して考えて自分ごとに集中しましょう」という考え方です。
たとえば、
- 混雑する電車におばあちゃんが乗ってきた
- 席を譲ったら、おばあちゃんは「そんなに年じゃない」とキレるかも。でも譲られたらどう感じるかはおばあちゃんの課題だ。自分が決めることではない
- 僕の課題は「おばあちゃんに席を譲るか譲らないか」を決めることだけだ
- 自分の良心にしたがって「譲る」以外の選択肢があるか?いや、ない
というような感じです。
この課題の分離がどうアサーティブなコミュニケーションに役立つのか?
「自分の気持ちは自由に表現していいし、相手もまた同じ」という前提に立つアサーションは、「相手にどう思われるか/どう言い返されるかが気になって自由に表現できない」という壁に必ずぶつかります。
そんな時、アドラー心理学の課題の分離を知ることで、
自分の表現に相手がどう反応するかは自分が制御できることはないから、とにかく相手に自分の考えを伝えてみよう...
という考え方ができるようになり、今までは他人の目が気になってできなかった/言えなかったことができる/言えるようになるという効果が出始めます。
「頭で考えはするけど伝えられない」という症状の大半の原因は「他人の目が気になるから」。
他人の目を気にするなんて意味ない、自分の良心に従って行動するだけだ、と教えてくれるのが課題の分離なのでした。
アサーションに興味を持ったのなら、間違いなくアドラー心理学の教えもあなたの心に刺さると断言できます。
アドラー心理学の書籍のなかでも「もしアドラーが上司だったら」は、
- 現実の会社生活を舞台にしたストーリー仕立てになっているため読みやすい
- 「こういう場面でその考え方をしてみればいいのか」と自分の生活に取り入れやすい
という「現実への落とし込み感」が素晴らしいので、おすすめ中のおすすめです。
まとめ:アサーションを学ぶならこの本2冊から
- アサーション入門
- もしアドラーが上司だったら
この2冊でコミュニケーション意識が明らかに変化した感覚があるのでオススメ。
明らかな変化の代表は「ありがとう」「嬉しいです」「反省します」と素直な感謝・喜び・謝罪の言葉を他人に伝えられるようになったことです。
感謝・喜び・罪悪感を自覚したらその瞬間を逃さずに相手に正直に伝える。
これができるだけでも自分の身近な人間関係は少しずつ改善していくのかな...と実感しているところ。
「どちらを先に読むべき?」と思ったら、まずはもしアドから読んでみると良いかと。
理由は2つあります。
- アドラー心理学を知った後にアサーションについて学ぶと「よりアドラー心理学の理解が深まる」と感じたから
- ストーリーが読みやすい(先へ先へと読めるのは大事!)
自分の行動を変えて、職場での人間関係を少しでも円滑にしていきたい...
こんなふうにお悩みのかたは、ぜひ電子書籍の試し読みだけでもしてみてください。
【無料】Audibleなら"もしアドラーが上司だったら"がタダ
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